閉じ込められた世界

毎朝同じ時間に起きて

顔を洗い、歯を磨き、

お花にお水を与え、朝食をとる。

限られたメゾンのお洋服を身に纏い

限られた人たちとの会話を楽しむ。

自分の世界を作り上げて

そこから出る事無く死んでいく。

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世界は広い、羽ばたけ、

そんな言葉は要らない。

自分で決めた世界の中でさえ移動出来れば良い。

10メートル先の心地の悪い新世界よりも

飛行機で15時間の私の世界へ。

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閉じ込められた世界は美しい。

終いにはどうせ死ぬのです。

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わたしは短髪にする事も無いだろうし

肌を焼く事も無い。

クロックスを履く事も

ルイヴィトンの鞄を持つ事も無い。

だけれども幸せです。

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歳を重ね、嗜好するメゾンが変わって行くのは

投資出来る額が増えたり、

素材の善し悪しが分かる様になれば当然の事。

CanCam読者が姉Canを読む様になるのと同じ。

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だけれども、とても不思議な事。

課題で読まされている本ではないのに、

外に出て仕舞う事がある。

好きになった人のことは、

自分の世界から抜け出してでも知りたくなる。

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もっと知りたいんだ。

だから、少し、外に出てみますね。